桜坂なかやまこどもクリニック

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2014.01.08
[カテゴリ]講演会
講演会-小児の呼吸障害

西部小児臨床懇話会で、福岡東医療センターの手塚先生の講演会がありました。
呼吸障害は上気道、下気道および肺実質病変に分けられ、吸気性喘鳴があれば上気道、呼気性喘鳴があれば下気道、呼吸促迫やチアノーゼが主であれば肺実質の病変を考えます。
小児の上気道疾患には、クループ・急性喉頭蓋炎・咽後膿瘍・喉頭軟化症があること、また気道異物も注意しなければならない疾患で、ピーナッツや飴を3歳まで与えてはいけないことを強調されていました。
下気道疾患としてはRSウイルス感染症・喘息があり、特に喘息はきちんと管理されないと死に至る病気であること、肺実質の疾患としては免疫不全状態に起こるカリニ肺炎・自宅で洗浄されないまま超音波加湿器が使用されている場合に起こりうる過敏性肺炎(加湿器肺炎)を念頭に置くこと、など臨床に直結する講演でした。
 



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